現場監督になるには
たまに聞かれることが有ります。
「現場監督ってどうやったらなれるの?」と
結論から言うと
普通は建築系の大学や専門学校を出て、建設会社に就職し先輩の下で建設現場に配属されて、職人さんや先輩に揉まれながら仕事を覚えて、施工管理の資格を習得して、会社から認められ、現場を任されるようになったら一人前の現場監督ですね。
わたしの場合はちょっと違います、中卒から専門工事業者で働いて、働きながら施工管理の資格を習得して、当時一番すきだった今の会社の面接を受けて採用してもらいましたので、中卒でもなれます。
中卒で採用してくれる会社は少ないですけれど。
どの会社も施工管理技士を欲しがっています。
そりゃあそうですよね、それこそ会社にとっては金の卵を産む鶏のようなものです。
会社は仕事を取ってきたら後は施工管理の資格を持つ社員に現場を任せていれば、勝手に利益をだしてくれるのですから。
だけど一言で現場監督といってもいろんな工種の現場監督がいます。
私の知っている所では建築、土木、造園土木、管工事、機械、電気といったところでしょうか。それぞれに施工管理技士の資格が存在します。
業種が違えどそれぞれの監督がやっていることは皆施工管理です。
大きい現場だとそれぞれの業種に発注者から仕事を振り分けて施工管理させるという仕組みです。
私の専門は建築ですが、会社によって取り扱っている物件が全然違う事が大半です。
例えば、ビルやマンションの新築しているような会社だったり、住宅の新築工事、学校やマンションの改修工事等それぞれ建築工事の原理原則は一緒ですが、仕事の進めかた等は全然違うものになります。
ビルやマンションの新築工事は、ほんとに何もない所から基礎をつくり、鉄筋コンクリートで建物を構築し、内装工事の仕上まで、何十社、何百人という職人を束ねて一つの建物を一から十まで建てます。
物凄くやりがいがありかつ責任が重大な仕事です。
住宅の新築工事はお客さんと常に接していないといけないので、かなり気を使います。お客さんにとっては一生で一度の買い物なので、かなり神経質になっていろいろと聞き込んでくる施主もいてるでしょう。工事風景をビデオで撮っている人も少なくありません。新築が出来上がってからもあれこれ注文をつけて来る人も多いです。
とはいえ新築が出来上がって施主さん達も笑顔で「ありがとう」と言ってくれると疲れが吹き飛ぶ位嬉しくてやりがいを感じます。
改修工事はお客さんが住みながら工事を進めていくので、住民の方に配慮して工事をすすめていきます。マンションでも分譲と賃貸ではお客さんの見る目がガラッと変わります。もちろん分譲だと一軒一軒自分たちの家なので、細かいところまでチェックされますが、賃貸だとまるで他人事ですね。
住民さんとの関わり方も大事にしないといけません。マンションなんかだと施主さんがいっぱいいてるようなものですからね。
それとたまに設計士と間違われることもありますが、業務内容等全然違います。
- 設計士は発注者の要望に合わせて法規や構造強度を考慮して設計図を書く
- 施工管理技士は設計図を基に工事の方法を考えて実際に建物を構築していく
というのが基本的な業務です。
まとめ
現場監督になるのはそんなに難しい事ではないですが、いろいろな事を広く浅く知る必要があるので大変に思うかもしれません。
具体的に言うと、発注者と直接交渉する営業力、計画書やCAD図面作成するパソコンスキル、建築全般の知識や資格、リーダーシップ、コミュニケーション能力、雑工位はできる技術や体力等多岐にわたります。
ひとつひとつ技術を習得して、一人前の現場監督になる必要があります。
という事で今日はこの位にしておこうと思います。